イカの旬は、種類や産地によって異なりますが、国内のイカ総漁獲数のなかでNo.1を誇っているのが「スルメイカ」です。スルメイカは、日本周辺からオホーツク海、東シナ海を生息地としており、5月から9月に旬を迎えます。
旬のスルメイカは、褐色で透明感のある胴と引き締まった身をしており、お刺身やイカそうめんなどで食べるのが、もっとも美味しい食べ方とされていますが、釣り好きなお父さんたちのあいだでは、『新鮮なスルメイカは、身もおいしいけど、やっぱり“きも”が1番うまい!』と言われており、スルメイカが旬を迎えると、すかさずイカ釣りへお出かけするお父さんもたくさんいます。
そこで、今回は、お父さんが釣ってきた新鮮なスルメイカから“わた”を上手に取り出す方法と、おいしい食べ方をご紹介します。
イカのさばき方
[必要なもの]
・イカ ※イカの種類は何でもOK!
・まな板
・包丁
・水を張ったボウル[さばき方]
①イカの胴のなかに指を入れて、少しずつ胴とわたを外します。②わたと足を利き手に、エンペラを反対の手で持ったら、静かに引き抜きます。
③エンペラの付いているほうを下へ向け、付け根に指を入れて外します。
④ひっくり返したら、エンペラを引っ張りながら皮を剥いてゆきます。
⑤皮が剥けたところからキッチンペーパーなどを使ってキレイに剥がします。
・エンペラのさばき方
⑥エンペラの中央に縦に浅く包丁で切れ目を入れます。⑦切れ目から皮を起こし、キッチンペーパーなどを使って剥がしてゆきます
・足の処理
⑧わたに付いている墨袋が破けないように静かにつまみ、引き離します。⑨足の付け根にある軟骨のところに包丁を入れ、わたを切り離します。
⑩目のところに縦に切り込みを入れたら、くちばしを取り除いてください。
⑪墨が外に飛ばないよう、水を張ったボウルのなかに目玉をくり抜き落とします。
⑫大きな吸盤を包丁でそぎ落とします。
・胴のさばき方
⑬包丁の刃を外側へ向け、銅のなかにソッと入れます。⑭ゆっくりと胴を切り開いたら、軟骨をつまんで取り外してください。
[ポイント]
・イカのさばき方には、「ツボ抜き」と「開き」の2パターンあります。
※今回はイカリングやイカめしなどの調理に用いられる「ツボ抜き」の手順をご紹介させて頂きました。・イカをさばくとき、さばいた後のイカの姿を想像してさばくと失敗しにくくなります。
イカのわたを使った絶品おすすめ料理
イカのわた焼き
新鮮なイカの身とわたのみを使ったシンプルな1品。磯の香りが広がり、濃厚な味わいが楽しめるイカのわた焼きは、お酒のおともにピッタリです。
イカの旨味をダイレクトに感じられるため、イカ好きには堪りません。おいしく作るポイントは、調理前に塩と酒を振って、しっかりと臭みを抜いておくことです。
参考:https://www.asahibeer.co.jp/enjoy/recipe/sp/recipe/psp.html?CODE=0000001052
イカ肝の醤油漬け
お刺身用にさばいておいたイカの身を、イカのわたを混ぜ込んだイカ肝醤油に漬け込んだ1品。調理時間と漬け込み時間を合わせると、完成までに最短で3日と1時間10分ほどかかりますが、イカのわた焼きと並ぶ、定番のイカわた料理でもあり、お酒のおともにオススメの料理です。
醤油ではなく、味噌に漬け込んだ「イカ肝の味噌漬け」も絶品ですよ。
参考:https://www.ao-mon.com/sp/izakaya/2015-februay-02.php
イカわたのルイベ
冷たく凍ったイカが、ゆっくりと溶けてゆく変化を楽しむことができる一品。濃厚な味わいのイカわたと優しい甘みのイカの胴が、くちのなかで絶妙なハーモニーを奏でるイカわたのルイベは、1度食べたらクセになること間違いなし!暑さの厳しくなる夏のお酒のおともにいかがでしょう。
参考:http://www.nissui.co.jp/sp/recipe/item/01096.html
まとめ
新鮮で活きの良いイカから取れる“わた”は、生でも食べることはできます。しかし、釣りたてホヤホヤな超新鮮なイカのわたを生食するのは、たいへん危険です。
なぜならば、イカの内臓には「精莢」とよばれる部位があり、口腔内の粘膜を溶かして入り込んでしまう恐れがあるからです。また、イカには寄生虫が棲みついていることが多いので、イカのわたを食べるときは調理してから食べるようにしましょう。