白玉団子は夏には欠かせない定番の冷たいスイーツとして有名です。
あんみつやみつまめなども美味しいですが、イチゴミルクに入れたり、枝豆をすり潰して白玉団子と和えたずんだ和え、杏仁白玉パフェなどのアレンジ方法もオススメです。
和洋折衷様々なスイーツに活用できる白玉団子を大量に生産して保存することは可能なのでしょうか?
白玉団子を作り置きする場合の保存方法とは?
小倉白玉 / norio_nomura
白玉団子は多種多様なスイーツに用いることが出来る万能団子ですので、ついつい作り過ぎてしまうという主婦の方も多いのではないでしょうか。
しかし、白玉団子は時間経過でカチコチに固まってしまう食べ物ですので長期間保存することが出来ません。
ですが、白玉団子を再びモチモチとした柔らか食感に戻す方法がありますのでご紹介します。
白玉団子は時間経過もしくは冷蔵庫に入れると硬くなってしまう性質があります。
そのため、白玉団子を作る際、白玉粉に絹ごし豆腐を混ぜるとモチモチふわふわした食感を長続きさせることが出来ます。
また、豆腐を入れてもやや硬く感じるようでしたら、すった大和芋を豆腐と共に白玉粉に加えると柔らかさが豆腐だけを入れた場合と比べると長い時間保たれるのでお勧めです。
もし、豆腐を入れずに白玉団子を作って硬くなってしまった場合は、様子を見ながら電子レンジで加熱すると元の柔らかい白玉団子へ戻すことが出来ます。
ですが、加熱によって白玉団子がたいへん熱くなっていますので手や口内が火傷をしないようにご注意ください。
なぜ白玉団子は固くなるの?
白玉団子を作る際に用いられる白玉粉は糯米(もちごめ)です。
白玉粉は糯米を水挽き後に圧搾脱水したら乾燥させて製造されています。
メーカーによっては糯米ではなく、粳米(うるちまい)を使用する場合がございます。
糯米に含まれるデンプンは水分と熱が加わることによって粘り気が出てきます。
そのため白玉団子特有のモチモチとした柔らかな食感を堪能することが出来るのです。
しかし、時間経過と共に水分を吸って膨張していたデンプンから徐々に水分が分離されると、とたんに凝固を始めます。
これをデンプンの老化と呼ぶのですが、このデンプンの老化によって白玉団子が固くなるというわけです。
白玉団子に含まれる水分を長時間保つことが出来れば、デンプンの老化を防ぐことができ、いつまでもモチモチと柔らかい白玉団子が味わえるようになるのです。
白玉団子は使用する粉や保存方法にもよりますが、最大で1日しか持ちません。
使用する砂糖を20%から30%にし、白玉粉としっかり混ぜ合わせて作ると、最大で5日間モチモチした食感を楽しむことが可能となります。
また、水分の分離を防ぐために白玉団子を水に漬ける方がいらっしゃいますが、水の温度が高くなると臭いにおいを発するようになりますので機会を見て水を入れ替えるようにしましょう。
しかし、2日以上水に漬けて置いておくと芯が硬くなってしまい美味しくなくなります。必ず24時間以内に召し上がるようにしましょう。
作った白玉団子を長期保存するには?
豆かん白玉入り / rhosoi
通常白玉団子は水に漬けて1日から2日間保存することが可能となっています。
ですが、長期間の保存を目的とした場合、この方法ではなく冷凍保存すると良いでしょう。
白玉団子の冷凍保存の方法は白玉団子を作ったら1度茹でます。
団子を冷水に取り、白玉団子の表面のぬめりを綺麗に取り除いたら、完全に冷めるまでそのまま置いておきます。
ラップで1つずつ白玉団子を包み、ジッパーの付いた保存用の袋に入れて細いストローで中の空気をしっかり吸い出します。
そして、団子を急速に冷凍させるため、金属製のトレイに乗せたら、あとは冷凍庫で保存するだけです。
白玉団子を解凍する場合は自然解凍後に茹でるもしくは凍ったまま茹でて召し上がりましょう。
冷凍した場合は加熱後に召し上がるのが安全に召し上がる方法ですので、絶対にそのまま召し上がることはしないように心掛けましょう。
白玉団子の冷凍保存期間は最大で3か月と言われていますが、空気に触れるとカビが生えるため、出来る限り早めに使い切るようにしましょう。
白玉団子に使用する白玉粉はもち粉よりも消化が良いため、赤ちゃんの離乳食にも最適のようです。
冷凍した白玉団子は解凍後、きな粉や黒みつをかけて和菓子として召し上がると絶品ですので1度お試しください。