日本では、中秋の名月の際にお供え物として「お月見団子」を用意するのですが、皆さんはいくつ用意したら良いかご存知ですか?
現在でも中秋の名月の際は、真ん丸なお月見団子と芒を飾ってお月見を楽しみますが、お月見団子の供え方や、いくつ用意したら良いのかをご説明したいと思います。
前回の中秋の名月の記事はこちらから↓
お月見団子の供え方と数とは?
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では、お月見団子をお供えする際はどのような器にいくつ盛り付ければ良いのでしょうか。
お月見団子は十五夜にちなんで15個お供えするのが基本となっています。
また、1年間の満月の回数である12個(うるう年の際は13個)お供えする場合や、15を簡略化した5個をお供えする場合があります。
十三夜を行う場合は、13個もしくは3つお供えするのが基本となっています。
お月見団子を15個お供えする際は、1段目に縦3つ横3つの合計9つを器に盛り付け、2段目には縦2つ横2つの合計4つ並べ、3段目には2つ乗せれば完成です。
2つのお団子の乗せ方は正面から見て縦に2つ並んでいるのが正しい盛り付け方になります。
13個お供えする場合は1段目に縦3つ横3つの合計9つ並べ、その上に縦2つ横2つの合計4つを並べて完成です。
12個並べる際は、1段目に9つ並べたら、2段目に3つ並べて完成です。
5つ並べる場合は1段目に縦2つ横2つの合計4つ並べ、その上に1つ乗せて完成です。
お月見団子の盛り方とは?
では、お月見団子を並べる際に適した器とはどういったものがあるのでしょうか。
本来お月見団子を並べる際は「三方」と呼ばれる器に白い紙を敷き、その上に既定の数の団子を乗せてゆくのが一般的ですが、三方のあるご家庭は珍しいため、現在では身近なお盆やお皿に白い紙を乗せてお供えするのがポピュラーとなっています。
また、白い紙は奉書紙が望ましいですが、習字で使用する半紙や天麩羅を作る際に用いる敷紙でも構いません。
紙の敷き方は、四辺もしくは二辺に垂らす方法と対角に敷く方法の2パターンありますので、ご自身のお好みで敷きましょう。
お月見団子は十五夜が終わったら、食べてしまって構いません。むしろお月見団子は食べることに意味があります。
昔からお月見団子は小さな子供が盗んで食べても良いと言われており、月見泥棒と呼ばれて親しまれていました。
月見泥棒とは、現在でいうハロウィンと同じ意味を持っており、とても微笑ましい光景だったようです。
また、月見団子を食べると子宝に恵まれると言われているので、今でも嫁入り前の大切な娘には食べさせてはいけないという風習が残っている地域もあります。
もうすぐ中秋の名月ですね。是非、美しい月を眺めて家族でお月見団子を召し上がってみてはいかがでしょうか。