これを受け、自宅で野菜を育てる家庭菜園が主婦のあいだでブームとなり、最近ではアパートやマンションなどの集合住宅でもベランダにプランターを用意してお好みの野菜や果物の栽培を楽しむ“ミニ家庭菜園”が若い世代を中心にブームとなっています。
そこで、今回は今年の夏から家庭菜園を始めようとお考えの方にオススメの野菜や果物をご紹介します。
家庭菜園初心者さんにオススメの野菜とは?
Harvest / 305 Seahill
では、家庭菜園初心者の方にオススメの野菜を3つご紹介します。
ゴーヤ
近年のエコブームによって、じわじわと人気を集めている夏野菜「ゴーヤ」は、真夏を快適に過ごすためのグリーンカーテンとして学校や市役所などで積極的に栽培が行われており、最近ではアパートやマンションでゴーヤを栽培する方も増えていると言います。
ゴーヤを栽培される際は、60cm以上のプランターを用意し、5月中旬から6月下旬ごろに1株植えればOKです。グリーンカーテンを目的にされる方は、2株から3株ほど植えるのがオススメです。
オススメは苦みの少ない白ゴーヤです。収穫シーズンは7月中旬から10月末ごろですので、夏バテを予防したいという方にオススメです。
ゴーヤは、日当たりの良い場所で2週間に1度のペースで少しずつ追肥をします。花が咲いてから20日ほどで収穫ができ、気温が高い日が続いているあいだ、実を付け続けると言います。完熟した黄色のゴーヤも絶品ですので、この機会にいかがでしょうか。
枝豆
ビールのおつまみとして人気の「枝豆」は、男性から高い人気を誇る夏野菜です。
枝豆は、タンパク質・ビタミンB1・カリウム・食物繊維などがたっぷり含まれており、なかでもアルコールの分解能力は高く、昔からお酒のお供として愛食されています。
枝豆を栽培される際は、70cmほどのプランターを用意し、5月から6月頃に2株 ~ 3株の苗を植えましょう。
初めて枝豆を栽培するという方は、「湯あがり娘」や「おつな姫」、「天ヶ峰」といった早生種が良いでしょう。収穫シーズンは7月から8月ですが、栽培中は害虫が付きやすいのでご注意ください。
枝豆は、野菜用の培養土を使用するのがオススメで、特に肥料を与えなくてもスクスク育ちます。ですが、乾燥に弱いので、水はたっぷり与えましょう。害虫対策として防虫ネットを購入することも忘れないでください。
しそ (大葉)
メインでもサブでも活躍できる万能夏野菜「しそ (大葉)」は、夏場の食中毒を防ぐことができるオススメ食材です。ビタミンAの前駆体であるカロテンをはじめ、カルシウムや鉄、ペリアルデヒドという芳香成分が豊富にふくまれており、あまり手間暇をかけずに栽培が可能であるため、家庭菜園初心者の方にオススメしたい野菜でもあります。
大葉を栽培される際は、程よいサイズのプランターを用意し、鉢の底にネットを敷いて水はけを良くしておきます。そして、4月中旬から5月下旬ごろに種を蒔きましょう。
収穫シーズンは7月上旬から9月末ごろですが、肥料を追加することで10月下旬ごろまで収穫を行うことができます。
種を蒔く際は、2列に分けて蒔いてゆき、発芽するまでは日当たりの良い場所で育てます。
発芽したら間引きを行い、20cmのプランターに1株、60cm以上のプランターに2株から3株植えて、育てます。発芽後は半日陰に置き、土が乾いたら水やりを行いましょう。肥料は特に不要ですが、長く栽培したいという方は追肥を行いましょう。
他にも、茄子・南瓜・ズッキーニ・キュウリ・ミニトマトなども家庭菜園初心者の方にオススメの野菜となっておりますので、お好きな野菜を育ててみてはいかがでしょうか。
家庭菜園初心者さんにオススメの果物とは?
家庭菜園 / muo1417
野菜も素敵だけどフレッシュなフルーツを育ててみたいという方にオススメの果物をご紹介します。
家庭菜園で果物を育てる際、注意しなければならないことが4つあります。
それは、野菜と違って果実が実るまでに時間がかかること、栄養豊富な土が必ず必要になること、甘い果実には鳥や虫たちが集まってくること、果物の育ち具合は天候に大きく左右されることです。
それでも果物を育てたいという方は、初心者でも比較的育てやすい果物と言われている、ベリー系や柑橘類が良いでしょう。
特にイチゴ・ブラックベリー・ブルーベリーの3種は初心者にオススメの果物となっています。
では、それぞれの魅力をご紹介しましょう。
イチゴ
イチゴは一年草ですので、苗を購入して植えれば、数か月で果実が実ります。また、植木鉢でも栽培することができますので、害鳥や害虫対策として室内で栽培することもできます。
ブラックベリー
ブラックベリーは、1本でも果実を実らせることが可能であり、集合住宅にお住いの方にオススメです。最近では「マルベリー (桑)」も人気がありますので、お庭がある方はブラックベリーとマルベリーを育ててみてはいかがでしょうか。
ブルーベリー
低木で棘のあるブルーベリーは、雌雄同体のため、結実させたい場合は2本セットで植える必要があります。
まとめ
今回は今年の夏から家庭菜園を始めようとお考えの方にオススメの野菜や果物をご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。
お庭やベランダで野菜や果物を育てるということは、害虫や病気に関する対処法や植え付けや水撒き、肥料の与え方に関する知識を身に付けておく必要があります。
野菜も果物も私たちと同じ生き物ですので、安易に育てるのではなく、愛情をたっぷり注ぎ、手間暇をかけて大切に育ててゆきましょう。