11月から2月にかけて旬を迎える高級魚「ヒラメ」は春から夏の初めにかけて産卵期を迎えるため、夏の間は身が痩せ細り、味も劣化します。
しかし、産卵期を迎える前の秋の終わりから寒さの厳しい冬の季節にかけては脂が乗っており、身がギュッと引き締まっているため旬の時期のヒラメはたいへん人気があります。
ヒラメは鯛や鱸、鱈などと同じく白身魚ですので、良質なタンパク質とビタミン類を含んでおり、尚且つ脂肪分が少ないため消化吸収も良く、乳児への離乳食として用いられます。
ですが、いくら離乳食を食べられるようになったと言ってもまだまだ発育途中なので、生後何か月から与えて良いのか悩まれるパパ・ママも多いはずです。
そこでヒラメを用いた離乳食はいつ頃から与えて良いのかをご紹介したいと思います。
ヒラメを離乳食として与えても良い時期はいつごろ?
ヒラメ49cm / mkuma443
離乳食は生後5か月頃から召与えることが出来ます。
では、ヒラメを離乳食に利用することが出来る時期はいつ頃が最適なのでしょうか。
ヒラメや真鯛、鰈は良質なタンパク質と低脂肪の食材なので、生後5か月から離乳食として与えることが出来ます。
特にヒラメはあっさりとした淡泊な味とふわふわな身を持つ魚ですので、離乳食には最適です。
熱湯で茹でた後に骨や表皮を綺麗に取り除けば、乳児に食べさせることが可能です。
食べさせ方は、乳児の成長度合いに合わせてすり潰したり、細かくほぐしたりして食べさせると良いでしょう。
しかし、同じ白身魚でも鱈はアレルギーを引き起こす危険性の高い魚ですので、離乳食として用いる際は生後11か月頃から様子を見て与えるようにしましょう。
ヒラメの優れた栄養素
ヒラメの刺身 Sashimi of Flatfish / nekotank
ヒラメは白身魚の中でも高級魚として知られており、あっさりとした癖の無い上品な甘みと白身魚特有のさっぱりとした脂で幅広い世代の方々から人気があります。
ヒラメのタンパク質はアミノ酸のバランスが良く、特に養殖のヒラメはタンパク質の他に脂質やビタミン類もたっぷり含有されており、非常に栄養価の高い魚と言えます。
ヒラメに含まれているビタミン類の中でもカルシウムの吸収を促す作用を持つビタミンDと若返りのビタミンとして知られるビタミンEの含有量が高く、100gあたりビタミンDが180μg、ビタミンEは1.4μg含まれています。
腹持ちも良いため、ダイエット食材の1つとして用いられることもあります。
他にもビタミンB12やビオチン、パントテン酸などのビタミン類やリンやカリウム、セレンなどのミネラル類もたっぷり含まれています。
「夏鮃は猫も食わぬ」という格言がある通り、夏のヒラメは美味しくありません。
もし、乳児にヒラメを食べさせたい場合は11月から2月頃にかけて漁獲される美味しくて栄養満点なヒラメを与えるようにしましょう。