七五三は、3歳・5歳の男の子、3歳・7歳の女の子が幼児から少年・少女期へと成長を遂げるためのお祝いです。
人間は、3歳で言葉を理解するようになり、5歳で知恵を付け、7歳で乳歯が生え変わるなど成長してゆくのですが、この成長過程において病気にもなりやすくなり、様々な危険を伴う時期でもあるため、子どもたちの両親は健やかな成長を願い、3歳・5歳・7歳の節目の時期にその土地に鎮座する神様に祈りを捧げるのです。
現在では、子を思う両親の愛情表現として行われる行事であり、一生に1度の七五三を盛大に行うため、3ヶ月前からレンタル衣装や写真撮影の予約、当日の着付けやヘアメイク、御祈祷の予約などの準備が始まります。
さて、七五三といえば、忘れてはならないのが「千歳飴」です。
神社を背景に千歳飴の袋を持つ子どもたちの姿は、とても愛らしく、その瞬間をカメラに収めたいですよね。ですが、千歳飴をどこで購入したら良いのか、食べるときはどうしたら良いのか悩みますよね。
そこで、今回は千歳飴の購入先とオススメの食べ方についてご紹介します。
千歳飴の購入先をご紹介!
千歳飴 / omoon
七五三には欠かせない千歳飴ですが、どこで購入したら良いのか悩みますよね。最近では、七五三の記念撮影を行う写真館や祈祷を予約した神社などで千歳飴が貰えたり、神社にて千歳飴が販売されていることもあります。
ですが、全てのお店や神社でこのようなサービスが行われているわけではございませんので、事前にお店や神社に「撮影時に千歳飴を持参した方が良いでしょうか」「お参りの際は、千歳飴を持参した方が良いでしょうか」とやや控えめに確認しておくと良いでしょう。
千歳飴が貰えなかったり、神社で購入することができない場合は、千歳飴を販売しているスイーツショップなどで購入するのがオススメです。
女の子たちから絶大な人気を誇るスペイン発のキャンディショップ「papabubble」では、期間限定でキュートな千歳飴の販売が行われており、子どもたちが大好きなイチゴ味やコーラ味、ミックスフルーツ味など様々な味わいの千歳飴が販売されています。
昔ながらの千歳飴を持たせたいという親御さんは、京都府宇治市の岩井製菓より販売されている千歳飴がオススメです。
他にも、新潟県上越市・高橋孫左衛門商店や東京都江東区門前仲町・みなとや、東京都台東区三ノ輪・金太郎飴本店などもオススメです。
最近では、子どもたちが描いた絵を千歳飴にしてくれるオリジナルキャンディ専門店「キャンディ・ラボ」というお店もじわじわと人気を集めています。ただ、1釜(12cmで500個・15cmで300個)38,000円と個人向けではございませんので、お財布と相談して決めるのが良いでしょう。
そもそも千歳飴ってどんな食べ物なの?
七五三 / mxmstryo
七五三に千歳飴を食べる風習が誕生したのは、江戸時代からです。
千歳飴に関する誕生秘話には、諸説ありますが、江戸時代の頃は子どもの死亡率が非常に高く、“7つまでは神のうち”と言われており、生まれてから3年から4年経過しなければ人別帳や氏子台帳に登録することができなかったそうです。
そこで、当時たいへん貴重だった砂糖をたっぷり使った飴を子どもたちに与えることで、砂糖の甘みと栄養素を補い、健やかな成長を祈願したのです。
千歳飴の「千歳」には、中国の神仙譚より誕生した「鶴は千年亀は万年」にちなみ、両親が子どもたちの健康と長寿を願って付けられたと言われています。
さて、そんな千歳飴ですが、昔から「年の数だけ食べる」というちょっぴり変わったルールがあり、地域によっては、そのまま1本食べるなど独自のルールがあるようなので、事前に千歳飴に関するルールをご近所さんなどに確認しておきましょう。
食べにくい千歳飴の食べ方
子どもたちの健やかな成長と長寿を願って作られた千歳飴のサイズは、直径14.5mm以内・長さ1m以内と細長いかたちをしているため、そのまま食べさせてしまうと、夕ご飯に支障をきたす恐れがありますし、折って食べさせると口の中を切ってしまいそうで不安だという親御さんもいらっしゃるかと思います。
千歳飴は、節分の際に食べる恵方巻きとは異なり、折ったり砕いたりしても問題無いと言われています。
ですので、千歳飴を食べる際は、ビニール袋に入っている状態で包丁の柄や麺棒を使って食べやすいサイズに砕き、クッキングシートの上に並べ、電子レンジで加熱し、柔らかくしてから食べるのがオススメです。
もし、千歳飴が余ってしまった場合は、ミルクプリンや生キャラメルなどのスイーツにアレンジしたり、煮物や照り焼き、角煮に大学芋などの隠し味として用いるのがオススメです。
また、なかにはキャラメルソースに変身させてアイスクリームやパンケーキにトッピングしたり、トーストに塗ったりして活用されている方もいらっしゃいます。
まとめ
今回は七五三の千歳飴に関する購入先やオススメの食べ方についてご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。千歳飴は“飴”ですので、メーカーによっては最大で1年間保存することができます。
ですが、開封後は出来るだけ早めに食べ切ってしまうのがオススメです。一生に1度の我が子の七五三で頂いた千歳飴を家族で美味しく頂き、楽しい1日をお過ごしください。